オープンセサミ

医学生が心の扉を解放して書くブログです。ゲーム、読書、勉強などなんでも書きます。ふざけた記事を量産したい。

京大教授の時間術~効率的な仕事と充実した余暇を過ごすために~

「一生モノの時間術」鎌田浩毅

この本は京大理系の人気教授である鎌田浩毅が科学者としての時間の使い方を教えてくれる本である。
効率的に仕事をして充実した余暇を過ごすことで知識や見聞が広がり、人間的魅力も伴うようになる。
そのための様々な時間術がこの本に記されている。
 

この本で自分が学んだこと

 
・時間をかけて100%を目指すより、出来ることで80%の結果をすぐに出す。
・後回しにしがちな仕事は小さな手掛かりを一歩とすれば進めやすくなる。
・時間を有効に使えそうなプランがあるときは、ダメもとで提案してみる。
・道具を「あえて簡素なものにする」というのも時間戦略の一つ。
・物をためずにできるだけ捨てる習慣をつけることが大切。
・周囲の人と助け合う環境を作っておくことが大切であり、チームプレーを意識すると、相乗効果で仕事が速くなる。
・細かい目標を設定して取り組むうちに、自然な集中状態が出来上がる。
・「枠組み」を設定すると、メリハリのきいた時間の使い方が身につくようになる。
・無理せず休憩時間を確保するのも、時間術の戦略。
・人付き合いに時間を投資する発想が人間力を高める。
 
ざっと書き出しただけで10個にも上った。
ここに書き出したことはこの本に書かれているほんの一部であり、この本にはさらに多くの時間術が書かれている。

全てを実行できることはないであろうが、自分が出来そうな何個かを見つけ出すことができると思う。
自分に合った時間術を探すことが出来るのである。
 
また時間術を使って獲得した時間の使い方にも章を割いていることに感動した。
上記した通り効率的な仕事と充実した余暇を作り出すことが本書の主張なのである。
 
 

・時間をかけて100%を目指すより、出来ることで80%の結果をすぐに出す。

著者はこれを不完全法と名付けている。
時間をかけて完璧なものを目指すよりも、期限を決めて取り組んだものの方が優れていることもある。
不完全でもいいという勇気を持つことで仕事は確実に速くなる。
 

・後回しにしがちな仕事は小さな手掛かりを一歩とすれば進めやすくなる。

どんな仕事にでも簡単にできる部分はある。
簡単なところから書き進める(箇条書きでもよい)ことで「スターター」の役割を果たしてくれる。
気付いた時に少しずつ進めておくことで何かの拍子に一気に進むことがある。
 

・時間を有効に使えそうなプランがあるときは、ダメもとで提案してみる。

これを著者は「ダメ元法」と名付けている。
忙しく働いている人や似たような仕事をしている人に「ダメ元」でお願いしてみると受け入れてもらえることも多い。
「あの人忙しそうだし、申し訳ないな」なんて考えてることが勿体ないのである。
断られても落ち込む必要は全くないので積極的に頼んでみるべきである。
 

・道具を「あえて簡素なものにする」というのも時間戦略の一つ。

新製品等の多機能なものが人気であるが、それを無理して使う必要はない。
自分が使いやすいものであれば構わないが、過剰な機能に振り回されることが多い。
簡易版を使い、分かる人に聞くことや、使い慣れたものを使う方が仕事が捗る。

・物をためずにできるだけ捨てる習慣をつけることが大切。

「断捨離」と考え方が似ている。
不必要なものに埋もれてしまい、必要な物を探すことに時間をとれらてしまうのはもったいない。
探す時間をカットするために、迷ったら捨ててしまったり、そもそも物を過剰に増やさない工夫が必要である。
一方で、仕事の区切りを利用して「整理する時間」を作ることも良い。
気持ちにメリハリがつく。
 

・周囲の人と助け合う環境を作っておくことが大切であり、チームプレーを意識すると、相乗効果で仕事が速くなる。

周りの人々の仕事のテンポやスケジュールを把握しておく。
自分から相手を助けておくことで常日頃からお互いに助け合える素地を作っておくことが大切。
何でも自力で解決しようとするのではなく、素直に周りに頼るべきである。
助けてもらった後は感謝の気持ちを伝える。
全員が「自分がやるべき仕事」に取り組めば仕事は効率的に進む。
 

・細かい目標を設定して取り組むうちに、自然な集中状態が出来上がる。

目の前に明確な対象を認識してやることで余計なことを考えずに済む。
ごく当たり前な日常動作レベルの簡単な目標をクリアしていくことで自分のペースが上がってくる。
 

・「枠組み」を設定すると、メリハリのきいた時間の使い方が身につくようになる。

 
集中するために時間の単位を区切る方法がある。人間はずっと最高の集中をすることが出来ない。どうしても流れで仕事をしてしまい、低効率化してしまう。15分などの枠組みを決めておくことで集中力を高めることが出来る。15分の砂時計は卓上サイズで時間の可視化につながる。残りあと少しだから頑張ろうなどの意欲アップにもつながるので試してみるべき。


・無理せず休憩時間を確保するのも、時間術の戦略。

フルスロットルで仕事をした後はブレーキを掛ける時間帯も必要である。テンションが下がってきたら思い切って作業を中断すべき。身体が休憩を欲したら一も二もなく従ってしまうのが得策。


・人付き合いに時間を投資する発想が人間力を高める。

時間術で獲得した時間を人付き合いに時間を投資することが豊かな人生に繋がる。今までの人生を見つめ直し、自分がどれだけの人に支えられてきたのかを再確認することが大切。自己中心的な考え方や傲慢な気持ちになったりすることから解放される。自分が時間を投資した人が今後の人生で自分のために時間を投資してくれるかもしれない。
 

最後に

この本を読んで自分は時間を有効に使うことで、自分にお世話になった人たちやこれからお世話になる人達に時間を投資することが出来るようになると学ぶことが出来た。
  自分の生活の中で出来るものから実践していきたい。